産婦人科ガイド

妊娠中毒症

妊娠後期に起こりやすく、1.むくみ、2.高血圧、3.たんぱく尿のうち、一つでも症状が現れれば、妊娠中毒症と診断されます。妊婦さんなら誰でもかかる可能性がありますが、重症になると母子共に生命に関わるトラブルが起こるので軽視できません。定期健診を受け、早期発見につとめましょう。

自覚症状でわかりやすいのはむくみです。1週間で体重が500g以上増えたときも、妊娠中毒症を疑って受診しましょう。

原因
原因ははっきりわかっていませんが、妊娠によって生じる体内の変化に、母体が対応できずに起こる異常ではないかと考えられています。

赤ちゃんへの影響
重症になると胎盤の機能が低下して、退治に十分な栄養や酸素が送れなくなります。そのため、子宮内で胎児が育たなくなったり、死亡したり、2500g以下の低体重児で生まれる恐れがあります。

また、重症のケースでは常位胎盤早期剥離を起こしたり、まれに母体が突然けいれんを起こして昏睡状態になるなど、生命にも関わります。

治療
軽症の場合は、自宅で安静にします。からだを休めると心臓や腎臓の負担が減り、血流がよくなります。

水分は普通にとります。とらないと、ますます血管内から水分が失われます。水分をとって、むくむようなら入院が必要です。

ほうっておくと肺に水がたまる肺水腫になり、呼吸ができなくなることもあります。早めの受診が大切です。胎児が危険な状態になったときは、早産になっても人工的に陣痛を起こしたり、帝王切開で出産させます。

予防
妊娠中毒症は、何より予防が大切です。以下のことを守りましょう。

なお、家族に高血圧が多い人、太りすぎの人、糖尿病や慢性腎炎がある人などは、妊娠中毒症になりやすいので、特に予防に気を配りましょう。

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