産婦人科ガイド

早産・切迫早産

早産は妊娠22週(6ヶ月)移行、37週(10ヶ月)未満に赤ちゃんが生まれることをいいます。切迫早産は、早産の兆候はあるのですが、まだ止められる状態をいいます。

切迫早産の兆候は、おなかの張りと出血です。出血をおしるし(陣痛などにより、子宮の入り口が開き始め、赤ちゃんを包んでいた卵膜が、子宮の壁からはがれかかって起こる少量の出血)くらいの量で、そう多くはありません。

おなかの張りは、一日10回以上感じ、体を横にして休んでもおさまりません。張りが陣痛のように規則正しくなると、早産の兆候です。

原因
膣内の雑菌が大きな要因と考えられています。妊娠すると、膣内が酸性から中性になり、雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌に感染すると、卵幕が弱くなって破水しやすく、また、感染したことで子宮収縮が起こるともいわれています。

ほかの原因に、子宮口が自然に開いてしまう子宮頚管無力症があります。

赤ちゃんへの影響
切迫早産の場合、安静にすることで早産にならない人も多くいますが、子宮収縮が強くなり、早産してしまうケースもあります。また、胎児の状態が悪くなければ、陣痛を誘発して早産させることもあります。

妊娠22週は、生まれた赤ちゃんが生きられるぎりぎりのラインです。胎内にいる週数が短いほど発育が未熟ですから、生存率は低くなり、また頭蓋内出血、黄疸なども異常も起こりやすくなります。

治療
膣内の雑菌は、抗生物質で感染を抑え、周期的なおなかの張りは、子宮収縮抑制剤で抑えます。

予防
膣内の雑菌が原因の場合、雑菌を排除する自浄作用が弱い人が感染すると考えられます。これに対するあまり有効な予防法はないのですが、おりものの色、におい、量などに異常が見られたら病院でみてもらいましょう。

子宮頚管無力症の人で早産が起こりやすいと診断された場合は、妊娠4〜5ヶ月のころ、子宮頚管を結ぶ子宮頚管縫縮術を行ないます。

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