産婦人科ガイド

前置胎盤

胎盤が子宮口を覆っていたり、一部にかかっている状態をいいます。胎盤の子宮口へのかかり方で、全前置胎盤、部分前置胎盤、辺縁前置胎盤に分けられます。

妊娠初期から中期頃に前置胎盤と診断されても、子宮が大きくなるにつれて胎盤が子宮口からはずれてくることも少なくありません。通常は妊娠28週以降に診断されます。

問題は胎盤が剥がれて出血したときです。出血は、妊娠8ヶ月ごろ、おりものが下りるような感じで突然起こります。下腹部の痛みはありません。

原因
妊娠8ヶ月ころになると、子宮が分娩の準備を始め、生理的に子宮の収縮が起こります。そして子宮の入り口が柔らかくなったり子宮頚管が短くなるので、入り口近くになる胎盤が子宮壁からずれて出血が起こるのです。

赤ちゃんへの影響
胎盤の大部分が剥がれて大出血を起こすと、母子ともに危険になるので、帝王切開をします。

治療
出血がひどく母体が危険ならば輸血や緊急帝王切開を行ないます。胎児が母体外での生活が不可能なときには、胎内にいられるような治療を行います。

前置胎盤かどうかは、超音波検査でわかります。前置胎盤と診断されたら、いつ出血が起きても対応できるように、心の準備やまわりへの説明をしておきましょう。

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