産婦人科ガイド

35歳以上の初産を高齢出産といいます

高齢出産というのは、産婦人科で使う「高齢初産婦」という用語から派生した言葉です。日本では92年から、35歳以上の初産の女性を「高齢初産婦」(高齢出産)というようになりました。

年齢で区別するのは、年齢が高くなるほど、1.卵子に染色体異常がおきやすく、流産しやすい、2.ダウン症の出生率が高くなる、3.子宮筋腫などを合併して、流・早産しやすい、4.妊娠中毒症になりやすい、5.難産になって帝王切開になる率が高くなる、などのリスクが出てくるためです。

しかし、実際は35歳以上で無事に出産している人は大勢います。年齢が高くなれば、母親に精神的、経済的な余裕が出てきて、妊娠や出産、育児にゆとりを持ってのぞめるというメリットもあります。

もちろん無理すれば、切迫早産やむくみも出やすくなります。規則正しい食事と十分な休息、適度な運動が大切です。肥満にも注意しましょう。

なお、高齢出産は、ダウン症の子供が生まれる確率が高くなるため、出生前診断を受ける人もいます。その代表が羊水検査です。

おなかから卵膜に注射針を刺して羊水を取り、染色体異常などを調べますが、羊水検査を行うことで流産する危険が数%あります。検査時期は15〜18週ごろで、入院して行ないます。

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