産婦人科ガイド

妊娠中の貧血

胎盤に栄養や酸素がいきやすくなるよう、妊娠9週を過ぎると、血液中の水分が増えて、血液がサラサラになります。しかし、赤血球数はそれほど増えないので、見かけ上、鉄欠乏性貧血に見えることが多いのです。

貧血かどうかの診断は、血液中のヘモグロビン値と、平均赤血球の容積を見て行います。ヘモグロビン値が9〜11g/dlでも、見かけ上の貧血の場合は、鉄剤を飲む必要はなく、食品で鉄分を補えば十分です。ただし妊娠8週以前で、ヘモグロビン値が12g/dl以下の人は貧血です。

赤ちゃんへの影響
母体の貧血は、胎児に影響しないという説もあります。しかし、ひどい貧血の場合は、お母さんが疲れやすかったり、動悸・息切れがしたり、分別時の出血でさらに貧血が悪化することがあります。レバーやほうれん草、ひじきの煮物など鉄分を多く含む食品をとり、予防しましょう。ビタミンCは鉄分の吸収を助けるのでこちらも積極的にとるようにしましょう。

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